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2006年6月 1日 (木)

サイカチSS第一話「累代の危機」

ここは昆虫専門店ドルクスタウン・ファーブルの店内。
常連客の小笠原真夏、榎稲穂、御蔵あさがお、神津アマミ、タカアキが店内のテーブルで談笑していた。

「ねえ真夏くぅ~ん折角の夏休みなんだしぃ今度どこかに遊びに行かなぁ~い?」
「え?」
アマミに誘われたもののどう答えていいか判らず焦る真夏。
「ちょと何勝手なこと言ってんのよ!」
真夏に寄りかかったアマミを引き離そうとするあさがお。
「けどよーヤッパ夏休みなんだから特別なイベントがあってもいいんじゃね?」
横で見ていたタカアキが呟く。

話の輪に入れずポツンとしていた稲穂がふと店の入り口を見てみると丁度誰かが店内に入ってきた。
「御免」
「おお流輝こっちに来いよ!」
入店してきた六条流輝に座る場所を指すタカアキ。
「どうしたんだよ流輝なんだか暗いぜ?」
流輝の表情が暗いのを察して心配する真夏。
「いやスジブトのブリードの事で困った事が起きていて・・・。」
「何があったのだ侍少年?」
やっと話の輪に入れて心なしか嬉しそうな稲穂。

「実は僕の育てているスジブトヒラタ達の累代が途絶えてしまいそうなんです。」
「今年の羽化個体に問題があったのか?侍少年?」
「はい採れた幼虫が少なかった上に雌だけに偏ってしまったのです。」
「それは困った事だな・・・。」
「はい仕方ないので別の血統のオスを購入しようと店に伺った次第です。」
「ふ~ん、だったらこの際だから野生個体を採集したらぁ?」
スジブトヒラタの採集を提案するアマミ。
『スジブトと云ったら奄美大島よね南の島で真夏君と・・・。』心の中で呟くアマミ。

「おっ良いねぇオレも離島採集って行ってみたたかったんだ」
「すっげー離島採集か俺も行ってみたいです師匠!」
既に行く気満々のタカアキと真夏。
「えぇーワザワザ遠くまで虫取りに行くのー?」
不満顔のあさがお。
「あら別にあなたは来なくてもいいのよぉ~?」
ニヤニヤした顔であさがおを見るアマミ。
「い、行くわよ島なら周りの海で泳ぐ事だって出来るんだから」

「うむ、どうする侍少年?」
「僕は一向に構いませんが奄美大島まで行くとなると旅費が問題になるかと思いますが?」
「そうだな沖縄の手前だからなココからだとかなりの額になるか・・・。」
「あたしはアルバイトしてるから全然問題ないわよ何だったら真夏君の旅費はあたしが出すわ」
『こんな時の為にアルバイトの許可まで取って頑張ったんだからね!』心の中で呟くアマミ。
「いやオレ貯金を下ろせば何とかなるから・・・」
「げ!真夏おまえ貯金なんてしてるのかよ?」
驚くタカアキ。
「いや、あさがおが貯金してるもんだから強制的に俺もやらされてるんだよ」
「尻に敷かれやがって・・・」
小声で呟くタカアキ。
「キィっ!」
タカアキを睨むあさがお。

「で?タカアキあんたは旅費は大丈夫なの?」
怒こったままの表情で話を振るあさがお。
「そうだな後輩どもからカツアゲ・・・」
「何?」一同から睨まれるタカアキ
「いや友達から借りるって!」
「仕方ないわねあたしが貸してあげるわ」
「クイーン?マジ?」
「貸すだけだからね!ちゃんと利子は貰うわよ!」
「げっ!利子取るのかよ?」
驚くタカアキ。
「当たり前でしょ?何であたしが不細工の老け顔にタダでお金を貸さなきゃならないのよ?」
「はいはい・・・蛇女め!」
小声で呟くタカアキ。
「ふん!」
そっぽを向くアマミ。

「何にせよ子供だけで行かす訳にはいかんから私も付いて行くが旅費の節約は考えんと・・・
そう云えばおっゃん奄美大島に親戚が住んでいると前に聞いた覚えが有るのだが?」
ファーブルの店主のおっちゃんに聞く稲穂。
「あぁ住んでるよ。あの老夫婦なら子供が行けば喜んで迎えてくれるさ」
「ならば後は交通機関の選択だな夜行列車か夜行バスで九州まで行って後はフェリーで行けば安く済ませられるか・・・」
「流石は先生、頼りになるわ!」
「おう師匠がいれば安心だぜ」
「姉さん一生付いていきます!!」
稲穂の手際の良さに感心するアマミ、真夏、タカアキ。

『何故にココまで話が大きくなってしまったのだろう?』
『も~う何でこうなるのー?』

アマミの思惑に乗せられて若干釈然としない感がある流輝とあさがお。

つづく

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コメント

どうもこんばんわです。

SS拝見しました。なにやら本家に負けず劣らずなムシチクとかいっぱいありそうでワクワクしますね。早く続きを!

あとトラバにも書きましたが自分もSSなんか書いてみるかもしれません。まあこちとら知識面は0なんで端にも毛にもかからないようなパロ話しか書けそうにないですが。

投稿: やくまる | 2006年6月 6日 (火) 00時56分

どうも水夢です。

逆立ちしても本家の情報量には勝てませんが私も一応ハンター兼ブリーダーなので頑張って書きたいと思います。

やくまるさんのSSも楽しみしてますので是非書いて下さいね。

投稿: 水夢 | 2006年6月 6日 (火) 10時22分

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もう俺がここで言うまでもないんですが、サイカチ原作者藤見先生のHP日記にて、なにやら嬉しげな情報が舞い込んできた模様で。内容については全然見えてこないところなんですが、我らサイカチファンにとっても嬉しい情報・・・だといいなあと勝手に想像してはワクワクテカ..... [続きを読む]

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