サイカチSS第五話「アマミのタクラミ?」
奄美大島への採集旅行も最終目的地の奄美大島が舞台に。
奄美大島へ向かうフェリーの2等船室のタコ部屋。
他の乗客たちのざわめきで目を覚ます真夏たち。
「ふぁ~良く寝たわねぇ。」
伸びをするアマミ。
「とうとう奄美大島に着くんだなぁ。」
ワクワクしている様子の真夏。
「あれ?お姉さんまだ寝てるよ。」
稲穂がまだ寝ているのに気づくあさがお。
「夕べはお疲れのようでしたからなぁ。」
気遣うように稲穂を見る清水。
「眠りが深いようですね。」
冷静に稲穂の様子を観察する流輝。
「これなら寝ぼける事もねーだろ?良かったな真夏?」
真夏をからかうタカアキ。
「は、は、は、そうだな・・・。」
苦笑いを浮かべる真夏。
「おねぇさん。起きて。朝だよ。」
稲穂の体をゆすって起こそうとするあさがお。
「稲穂さん?おきんとあきまへんえ。」
やさしく声をかける清水。
アマミ、真夏、流輝、タカアキは既に自分の寝床を片づけ始めている。
「う~ん。もう朝なのか?」
ようやく目を覚ます稲穂。
「おはよう。お姉さん朝だよ!」
笑顔で稲穂に答えるあさがお。
「ほな稲穂さん、寝床を片付けませんと。」
稲穂に寝床の片づけを促す清水。
「うむ、わかった。」
のそのそと寝床の片付けをする稲穂まだ半分寝ているような様子だ。
やがてフェリーが奄美大島の港に到着。
「っしゃー!とうとう奄美大島に着いたぜ!!」
奄美大島の港に降り立ち興奮する真夏。
「さあ採集ポイントはどっちだ!?」
キョロキョロと辺りを見回すタカアキ。
「タカアキ君気が早すぎます。」
タカアキをたしなめる流輝。
「一旦宿泊先に行かねばな。バスで二時間といった所か・・・。」
次の行動を指示する稲穂。
「えー!またバスで移動するのー?」
不満そうに言うあさがお。
「仕方ありませんやろ島と言っても広いですからなぁ奄美大島は。」
あさがおを諭すように言う清水。
「ほら、さっさとバス停に行くわよ。」
バス停の方を指差すアマミ。
バスに揺られること二時間あまりの後。
宿泊先の昆虫ショップ・ファーブルタウンの店主【おっちゃん】の親戚の家に到着。
「いらっしゃい。遠いところ良く来なさった。」
「ほんと良く来なさったなぁ。」
【おっちゃん】の親戚の初老の夫婦が一行を出迎える。
「今回はお世話になります。」
「よろしくお願いしまーす。」
老夫婦に挨拶をする稲穂と一同。
「こっちが女の子たちの部屋だよ。」
「ありがとうございます。」
「うわぁ・・・広くて良い部屋ねぇ。」
「はぁ・・・やっと落ち着けるわぁ。」
「まだ落ち着くのは早いどすえ。」
婦人に案内され泊まる部屋に入る稲穂、アマミ、あさがお、清水。
「そうだなトラップの仕込をしなくてわな。ご婦人こちらに宅配便で送っておいた荷物は何処にありますか?」
「ん?稲穂ちゃんだったね?それなら男の子たちの部屋に置いてありますよ。」
「そうですか、ありがとうございます。少女、クイーン、侍少女。少年たちの部屋に行くぞ。」
「は~い。」
「はい先生!」
「はい。稲穂さん。」
真夏、流輝、タカアキの三人に用意された部屋の前に来る稲穂たち女性陣たち。
「はいるぞ少年。」
「あ!師匠どうしたんですか?」
「宅配便で送った荷物がこちらの部屋にあると聞いたのでな。」
「姉さんトラップの仕込なら今要る物を出してる所ですよ。」
「そうだったか気が利くな茶髪少年。」
「タカアキがこんなに気が付くなんて珍しいわねぇ。」
「アマミはん、そんな事いいはったらタカアキはんが可哀想ですえ。」
「良いんですよ清水さん、どうせ流輝に言われて準備を始めてたんだから。」
「清水お姉さんありがとうございます。オレ嬉しいっス。」
『それにしても相変わらず、ひでーこと言いやがるな、あさがおのヤツ。』心の中で呟くタカアキ。
「問題は何処で仕込み作業をするのかだな。」
少し考え込む稲穂。
「それでは僕が何処で作業をしたら良いかご夫婦に聞いてきましょう。」
「そうか?では頼む侍少年。」
やがて指示された場所でトラップの仕込を始める一同。
「まずはストッキングにバナナをアミタイツにカットパインをそれぞれ入れる~」
皆にトラップの作り方を教える稲穂。
「師匠こんな感じですか?」
「それで良いぞ少年。入れたら口を縛ってそのまま焼酎に漬け込めば良い。」
「うわぁお酒のにおいがスゴー。」
顔をしかめるあさがお。
「御蔵さんはこどもねぇいい香りじゃない。」
あさがおを見下す様に言うアマミ。
「焼酎だけならええどすけど明日になったらどうなりますやろな?」
「まぁ、かなりキツイ匂いになるな侍少女も皆もその辺りは覚悟しておくんだ。
よし仕込が終わったらトラップを仕掛ける採集ポイントの選定だ。
少年たちの部屋で地図を見ながら検討しよう。」
「はーい。」
皆に言い聞かせる稲穂。
トラップの仕込が終わりトラップを仕掛ける採集ポイントの選定作業を始める一同。
「~が有力な採集ポイントの候補だな。」
「トラップを仕掛けに行くのは日中で良いんですね師匠」
「そうだ夜間は危険な生物が多いからな慣れていない者は夜間の山中の行動は避けたほうが良い。」
「日中に仕掛けて翌朝回収という事ですね。」
「その通りだ侍少年。」
「みんなーお風呂が沸きましたよー。」
「ありがとうございますご婦人。」
「あまり大きいお風呂じゃないから二人づつ入ってね。」
「それじゃぁ一緒に入りましょう先生。」
「私と一緒にか?クイーン?」
「もちろん早く行きましょ!」
『ふふふ今夜は念入りに体を洗わなくっちゃ!』なにやら企んでいそうなアマミ?
つづく
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