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2006年7月11日 (火)

サイカチSS第七話「ラッキーガールあさがお?」

奄美大島に到着した翌日、真夏達は果実トラップを仕掛ける為に山に向かう。

宿泊先の昆虫ショップ・ファーブルタウンの店主【おっちゃん】の親戚の人にトラックで山の麓まで送ってもらう真夏達。

「ありがとうございました。」
「ありがとうごいまーす。」
【おっちゃん】の親戚の人に御礼をする稲穂と真夏達。
「どういたしまして。それじゃあ夕方になったら迎えに来るから頑張ってなぁ。」

「さて、これから林道沿いに峠まで登っていきトラップを仕掛ける木を選ぶのだが各自ハブに気を付けて単独行動は取らないようにするんだ。」
「はーい。」
皆に注意を促す稲穂。
「姉さんマジでこの格好で山登りするんすか?」
「茶髪少年、安全の為のこの装備だ我慢してくれ。」
「長袖、長ズボン、ゴム長靴に帽子に軍手だもんなぁ・・・。」
「万が一ハブに咬まれても布越しなら毒牙の刺さりが浅くなり毒の廻る量が少なくて済みますからね致し方ないですよ真夏君。」
「さっすが流輝は物知りよね。」
「御蔵さんと違って事前に下調べをしてるってことねぇ。」
「ぐぅ!」
アマミに突っ込まれて言い返せないあさがお。

数時間後

折り返し地点の峠に到着する真夏達。

「師匠どの木にトラップを仕掛けるか決まりましたか?」
「持ってきているトラップの数には限りがあるからなもう少し考えさせてくれ少年。」
「分りました。それじゃあ弁当でも食べるか。」
「真夏く~ん一緒にお弁当食べましょ!」
「クイーン?べ、別に良いけど・・・。」
「ちょっと!真夏は私とお弁当するんだから!!」
「あさがお、お前まで・・・。」

「ちっ、真夏は相変わらず両手に花かよ。ならオレは姉さんと・・・。」
稲穂の隣で弁当のおにぎりを頬張るタカアキ。
「姉さん、姉さんも弁当食べないと皆もう弁当食べてますよ。」
「そうか?では食べながらポイントの選定をしよう。」
『結局オレって相手にされてない?』
稲穂はポイントの選定に集中していてタカアキのことは眼中に無いようだ。

「あ~美味しい!外で食べるご飯って何でこんなに美味しいんだろ?ん!?真夏なにあれ!!」
林道の中央を指差すあさがお。
「クワガタが道の上を歩いてる?」
あさがおの指差したほうを見てアマミが呟く。
「おぉ!?すっゲーこれアマミマルバネだぜ!」
「ふーんコイツもクワガタなんだ?」

「どうしたのだ少女よ?」
「あっ師匠。あさがおのヤツがアマミマルバネを見つけたんですよ。」
「ほぉ。アマミマルバネか?マルバネクワガタの仲間は樹液にもトラップにも集まらないから発生木の周辺を探すか地上を移動している時に道に出てきたのを探すしかないから採集するには運も必要なクワガタだな。」
「あさがお・・・、こいつの運は相変わらず侮れないな。」
「何?真夏、羨ましい?」
「べ、別に・・・。」

皆が弁当を食べ終わる頃には稲穂のポイント選定も終了しトラップの設置を開始する事に。

「うっわ!すっゲー臭い!」
「これはたまんねえよ!」
「我慢ですよタカアキ君真夏君。」
「流輝は平気なの?」
「あさがおはん流輝ハンは痩せ我慢してはるんどすえ。」
「清水ねえさん!」
「流輝も人の子って訳ねぇ。」
「アマミさん・・・。」

愚痴を言いながらもトラップを設置していく真夏達。

トラップの設置も終わり麓に向かう一行。

「それにしてもすげー臭いだったなぁ・・・。」
悪臭から開放されて安堵するタカアキ。
「本来なら果実を焼酎に漬けた直後にトラップを仕掛けて翌々日に見回るのだが日程が詰まっていたから発酵が進んでからトラップを仕掛けることになってしまったからいたし方あるまい。」
「そうだったんですか師匠?」
「すまん少年、皆。」
「・・・・・・。」
沈黙する一同。

「しかし問題はトラップを見回る時間ですね、安全を考えれば朝に見回るべきですがスジブトの大型のオスを採集するなら夜に見回るのが得策ですが。」
「そうだな侍少年、ブリード雌と交配させるなら少しでも大きいオスを使う事が大型個体を育て上げる上でプラスに働く事は十分に考えられる事だからな。」
「流石は稲穂先生そんな事まで知ってるのね。ねぇ真夏君。」
「だからいちいち真夏にくっつかないでよ!」
真夏とアマミを引き離そうとするあさがお。

やがて迎えに来たトラックに乗り込む一行。

「・・・と言う訳で夜もあの場所に送って行って貰いたいのですが宜しいでしょうか?」
トラックの運転をしている昆虫ショップ・ファーブルタウンの店主【おっちゃん】の親戚の人に夜も送り迎えをして貰えないか頼む稲穂。
「そうだなぁハブは夜行性だからお嬢ちゃん達を行かす訳にはいかんからなぁ・・・ワシと男の子たちで行くのはどうじゃろか?」
「宜しいのですか?」
「あぁかまやしねぇよ。」
「それではお宅に着いてから少年達に言ってみます。」
「おぉ、そうするとええ。」

次回はいよいよスジブトのオスを捕まえる事に!

つづく

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