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2006年8月 3日 (木)

サイカチSS最終話「真夏の気持?」

海水浴場で稲穂の殺人バスト攻撃第二弾を受けて撃沈した真夏だったが・・・。

大量の鼻血を噴出して倒れた真夏は浜辺のパラソルの日陰で横に寝かされていた。

「真夏君はい熱いお茶を買って来たよ。」
「ありがとうクイーン。」
「この暑いのに何でわざわざ熱いお茶を飲ませるんだ?」
「タカアキは無知ね!貧血を起こした時は温かい飲み物を飲んだほうがいいのよ!!」
「へぇ。あ、そうか女は生理で貧血になりやすいからな、そーゆー知識は知ってて当たり前か!でもあさがお、お前は未だ初潮を迎えてないだろ?」
バキ!!
あさがおの正拳がタカアキに炸裂した。
「このセクハラ変態男。」

「あさがおはん、ほんに初潮を迎えてへんのどすか?」
「清水お姉さんまで・・・。」
「あら初潮が未だなら胸とかはこれから大きくなるってことじなぁぃ?」
「本当?アマミさん?」
「今までは男性ホルモンの分泌が勝っていたと言うことですね。」
「流輝?今何か言った?」
バキバキと拳を鳴らすあさがお。
「いえ何も・・・・・。」

「なぁ皆オレは暫く横になってれば元気になるから皆は泳いでこいよ。」
皆を気使う真夏。
「そうか悪いな真夏。」
「気遣い痛み入ります。それではお言葉に甘えて。」
「ほな、うちも泳いできますぅ。」
真夏に気疲れさせては悪いと思ったタカアキ、流輝、清水は再び泳ぎに行く。

「あたしは真夏君の看病をしてるねぇ、あたしはその方がし・あ・わ・せ・だ・か・ら。」
「私も泳げないから少年の傍に居よう。」
「私も真夏のお母さんに面倒見るように言われてるから一緒に居るわ。」
 アマミ、稲穂、あさがおの三人は真夏の看病を続ける気のようだ。
『もーまた真夏君と2人きりになるチャンスがぁぁ・・・。』
「そうだ!御蔵さん真夏君の鉄分補給の為に豆乳を買ってきましょ。」
一時しょげていたアマミだったが何か思いついたようだ。

コンビニで豆乳を買って真夏の元に戻る途中のアマミとあさがお。

「ねぇ御蔵さん何であたしと真夏君が2人きりになるのを邪魔するの?」
「そ、それは真夏のお母さんに真夏が不純異性交遊しない様に監視を頼まれてるからよ。」
「あたしは不純な感情で真夏君を欲っしてなんかないわ!」
「で、でも、そうだとしても真夏の気持ちはどうなるのよ!」
「どういうこと?」
「真夏は多分お姉さん、稲穂お姉さんが好きなんだと思う。」
「う・・・確かにそうかもしれないけど真夏君がハッキリそう言った訳じゃないでしょぉ?」
「そうだけど真夏の事は私が一番良く知ってるもん。だから分るの・・・。」

「そこまで言い切るならいいわ確かめてみましょぉ。」
「確かめる?」
「そう。あたしが真夏君と2人きりになって真夏君が好きな人は誰なのか聞くのよ!」
「どうしてアマミさんが一人で聞くのよ!」
「真夏君が好きかもしれない稲穂先生や幼馴染の御蔵さんが一緒じゃぁ恥ずかしくて本当のことが言えないでしょぉ?」
「そ、そっか・・・なら私がお姉さんを真夏から引き離すわ。」
「OKそれじゃぁ真夏君の所に戻ったら早速頼むわよぉ。」
「はい。でも絶対に色仕掛けで迫らないで下さいよ!」
「分ってるわよぉ。」

やがて真夏と稲穂の元に戻るアマミとあさがお。

「ただいまあぁ真夏君はい豆乳買ってきたわよぉ。」
「サンキュー、クイーン。」
「お姉さん未だ泳ぎは上手くなってないでしょう?こんどは私が教えるね。」
「い、いや私は少年の看病を・・・。」
「折角だから教えてもらってくださいよぉ先生。」
「クイーンまで・・・。」
「オレの事なら大丈夫ですよ折角海に来たんだから楽しまないと師匠。」
「そうか?すまんな少年。」
「それじゃ決まりお姉さん行こう!」

とうとう2人きりになった真夏とアマミは背中合わせの状態でパラソルの下に座っていた。

『やっと二人きりになれたわぁ御蔵さんにはああ言ったけど真夏君がハッキリしないときは色仕掛けで、お・と・し・ちゃ・う。』
「ねぇ真夏君。」
「?なに?」
「真夏君は好きな人っているのぉ?」
「す好きな人か?」
「そう好きな異性よ。」
「うーん好きな異性かぁ・・・うーん、そう言うクイーンはどうなんだ?」
「あたしが好きな異性は真夏君よぉ。」
「え?またまたからかうのはよせよ・・・。」
「からかってなんか無いわ、あたしは真夏君と恋人同士になりたいと思ってるの!」

沈黙する真夏だが・・・。

「正直オレは異性を好きになるって事が未だ良く分からないんだ・・・でもこの世で一番大事な人は師匠だと思ってる。」
「!?」
「この気持ちが恋愛感情なのかはオレには分らないけど誰か一人の為だけに行動しろって言われたら師匠を選ぶと思うんだ。」
「ありがとう真夏君の今の気持ちは良く分かったわ。」
「クイーン?」
「真夏君がおこちゃまなのが分かったってことぉ。」
「ひでぇなぁ。」
「でも、そんな真夏君が余計に好きになっちゃった。」
「え?」
「一人の人間として好きだって事よ。」
「???」
「今まで以上に真夏君の仲間で居たいって事かな?」
「そうか・・・。」
「ごめんね真夏君、今日の事は忘れて。」
「気にすんなって。」
「うん。」

「おーい真夏ぅもう大丈夫かぁ?」
「おお、タカアキ。オレはもう大丈夫だぜ!」
「ちょっと待ちなさいよタカアキ。」
息を切らせてタカアキを追いかけるあさがお。その後ろを稲穂、流輝、清水が続く。
「泳ぐのも飽きたしビーチバレーでもしようぜ真夏。」
「おそれは良いなタカアキ。やろうぜ。」
「真夏ほんとに大丈夫なの?」
「平気だって。心配すんな、あさがお。」

「ごめん、あたしトイレに行って来るね。」
「あ、クイーン?」
「私もトイレ行くね。」
「え?あさがおもか?」
「真夏2人がトイレに行ってる間にコートの用意しとこうぜ。」
「あぁ、そうだなタカアキ。」

海水浴場に設置されたトイレの裏に来るアマミとあさがお。

「アマミさんどうしたの?」
「真夏君がね自分の一番大事な人は稲穂先生だって・・・。」
「やっぱりそうだったんだ・・・。」
「分ってた事だけどチョット切なくなっちゃった。」
「真夏が稲穂お姉さんを選んだんだから仕方ないよ。」
「あら稲穂先生が真夏君を選ぶとは限らないのよぉ。」
「え?」
「人の気持ちは変わる事もあるのよ。あたしは諦めないわ。」
「ええー!?」

その日の夕方、宿泊先の老夫婦に別れを告げて帰路に着く一行。

鹿児島に向かうフェリーの中。
一人デッキに出て風に当たっているアマミ。

『真夏君が自分の本当の気持ちに気づいていない以上稲穂先生との間に割って入ることは可能だわ。』
アマミの後方から様子を伺うあさがお。
『本当に真夏のことを諦めてないのかしら。』
『まずは島治朗さん辺りと稲穂先生をくっ付けるところから始めてみようかしらぁ。』
何やら黒い考えを巡らすアマミ。
[ぶるる]悪寒を感じる稲穂。
「どうしたんですか師匠」
「い、いや何やら急に寒気がしたのだ少年。」

この先この三人の三角関係はどうなるのか?それともあさがおも加わって四角関係に発展するのか?

続きはまたの機会に。

おわり。

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コメント

楽しませて頂きました
私はアマミのキャラが特によかったと思いました。

サイカチ本編もいいところ(アマミの葛藤)で最終回になったのも悔やまれます。

続き=またの機会、数年後辺り!?も執筆されるようでしたらお願いします。

投稿: しげ | 2006年8月 3日 (木) 21時35分

長編お疲れ様でしたー。
色恋になるととんと鈍感になる真夏の小学生っぷりがツボですね。アマミ(とあさがおも?)には悪いけど、このまま年の差カップルで決まってほしいと思いますヨ。

投稿: やくまる | 2006年8月 4日 (金) 23時31分

>しげさん

そう言って頂けると書いた甲斐があります。

クワガタは基本的に夏がシーズンなのでこう云う感じの話を本編で読んでみたかったので書いてみました。


続きはまた書きたい話が思いついたら書くかもしれません。


>やくまるさん

ありがとうございます。


アマミには不幸が似合うから年の差カップルはほぼ決定でしょうけどどうなるかなぁ?

投稿: 水夢 | 2006年8月 5日 (土) 02時25分

戦いはまだ続く…
なんか、バトルマンガの打ち切り最終話みたい(失礼!)女の戦いも負けずに白熱すると言うことで。
私も師匠×真夏派だと思ったのですが、なんかあさがおが好きになってきました。まずい、やくまるさんや水夢さんの敵になってしまう!
前回の環境への配慮や乱獲の話はサイカチらしくていいなと思いました。
なんかネタ書きたくなってきたぞ・・・
では

投稿: D | 2006年8月 5日 (土) 22時19分

>Dさん

初めから恋の決着は着けないつもりで書いてたのですが自分としては幸せなアマミと不幸なアマミのどちらが見たいのかと言う葛藤がありました。

結局は予定通りの終わり方でしたがあれで良かったと思ってはいます。

投稿: 水夢 | 2006年8月 8日 (火) 05時12分

面白かったです。
普通に番外編で出せそうな・・・。
それにしても、水夢さんは万能ですね。
こんな面白いSSを構成できるなんて。
僕は文章力がないので無理です。
あぁ~この世界に師匠はいないのでしょうか?

投稿: 慎一 | 2007年6月21日 (木) 21時36分

私は巧い紹介文や感想が書けないので得意な妄想を膨らませるしかないんですよね。

>あぁ~この世界に師匠はいないのでしょうか?

師匠は慎一さんの心の中にいますよ!ってベタな事言ってすみません・・・。

投稿: 水夢 | 2007年6月22日 (金) 11時28分

カミムラ先生にも同じことを言われました。
その言葉を胸に、今日も明日も頑張って生きます♪

投稿: 慎一 | 2007年6月22日 (金) 22時13分

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