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2016年6月 8日 (水)

ノコギリガザミの採集方法

私がここ数年ハマッているのがノコギリガザミ捕りでクワガタのオフシーズン(10月~翌5月まで。)は海に出掛けています。


そこで今回はノコギリガザミ捕りの方法をレクチャーします。


先ずはノコギリガミ自体について少し。
房総半島以南の太平洋側の主に泥底の河口部に生息(地域によっては砂泥底でも生息している。)。
有名なのは静岡県(ドーマン)、高知県(エガニ)、岡山県(ドテキリ)、三重県(ドテヤブリ)沖縄県石垣島(ガーシメカン)等々。
次に実際何処で捕るかですがその前に上記に挙げた有名産地では漁業権の関係で一般人は採集できない又は採集禁止区域が設定されている地域があるので事前の確認が必要になります。
※念の為、無名産地でも県のホームページ等や地域の漁協のホームページ等で採集しても大丈夫か確認しましょう(地域によっては特定の漁具の使用が禁止されています。)。


では本題に入ります。
ポイント探しの基本として頭に入れておかなければならないのは「ノコギリガザミは温暖な気候を好む。」と云う事です。
いくらノコギリガザミの好む泥底の河口部でもその川の原流域の山が積雪の多い地域だと春になっても雪解け水が流れ込むので海水温が上がらず年間の平均水温も低くなり結果としてノコギリガザミの生息数が少なくポイントを発見するのが困難となります。
※ノコギリガザミは食物連鎖の上位種(硬い甲殻に覆われているので一定の大きさに成長するとほぼ無敵状態。)なので他種の蟹と比較すると個体数は少ない。
ノコギリガザミが多く捕れるのは厳冬期(一月と二月)を除く期間に海水温が16℃を下回らない地域です。
この様な地域でしたら通常の状況なら一晩で一杯(一匹)は可食サイズ(雄700g~3000g雌500g~900g)が捕れるでしょう(好状況なら一晩で三~五杯捕れる事もあります。)。
以上の点を踏まえて考えると源流域の地域の積雪が少なく平野部をゆったり流れる河川で下流域、特に河口近くで河川自体が曲がりくねって支流があったり三日月湖を形成している場所が好適(ノコギリガザミは体躯が大きく水の抵抗が大きく掛かるので川や潮の流れをまともに受ける直線的な地形は敬遠する。)。
※リアス式海岸の地域は山が海辺まで迫っていて砂利底の河口が多いですが丹念に探せばピンスポット的な泥底の場所は見つけられる事もあります。
後は上記の地域を夜間に川辺又は海辺をライトで照らしながら歩き回り発見したらタモ網で掬うだけです。


そうは言っても何時も捕れる訳ではないので良い条件を下記に箇条書きにして書き出します。
・月が出ていない夜。この傾向は大型の雄ほど顕著な様です。
・日没から三時間。昼間は巣穴でじっとしていて夜には「おなかペコペコ状態。」だからではと推測(笑)
・干潮から二時間~三時間。上げ潮に乗って楽に浅瀬まで移動できるから。
・小雨が降っている。やはり水中生物なので気圧の影響を受ける。
・水温が前日より上向いている(夏場はこの限りではない。)。


逆にダメな状況は以下の通りです。
・寒冷前線の通過直後。寒いし風も吹くので話にならない。
・前日より水温の下がった日(真夏はこの限りではない。)。
・満月とその前後数日(一週間くらい?)の夜。雌や小柄な雄は活動している事もある。


その他の注意点。
・餌を食べている個体は直ぐには逃げないので慌てるな。ライトに明るさの調整機能があれば弱くする。なければライトを向ける方向を少しずらして強い光が当たらないようにする。
・なにも無い平たんな場所は胴長靴(ウェーダー)を履いて水中を歩行して探索する(蟹も移動中の個体が多く直ぐに逃げ出すので素早い対応が肝要である。)。
・手袋は必ず着用。暖かい海の近くを探索するのでヒョウモンダコに噛まれる危険が僅かにある(タコは基本淡水や汽水を嫌うが絶対に居ない訳では無いマダコは発見したことあり。←美味しく頂きました(笑)。)。


道具
・タモ網はなるべく目の粗いものを使用する(目の細かい網は蟹が認識しやすい。)。
・ウェーダーは場所によって使い分ける。泥底ならラジアル靴底、牡蠣の付いている護岸等を歩く場合はフェルト靴底。
私の場合はタモ網のネット部分は自分で編んでいます。


実際に使用している又は今後使用する予定の道具。
自分は通常は↑の様なヤスのグリップエンドに接続金具を付けて自作のタモ網を接続して使用しています。ノコギリガザミがいなかった場合でも魚を突いて持ち帰って食べます♪



↑の伸縮柄のタモ網とフレームのみの物は今後購入予定。
伸縮柄の方の網はスペックを見る限りでは網目がやや小さいですが多分ノーマル(無改造)でも使用可能かと、自分はフレームのみの物に自分で編んだ網(網目5Cm×5Cm)を取り付けて使用する予定です。



↑のLEDライトは現在使用中の物です。夜の海川の中を照らすのでなるべく明るい方がいいですが獲物が驚いて逃げる事もあるので明るさを調節できる機能のあるものが望ましいです。


↑の物は今後の購入を検討している物。値段が高いのがネック…。


↑はウェーダー(胴長靴)上からカッパの下を履くと牡蠣殻で切って漏水するのを軽減できます。


基本的にノコギリガザミは生息個体数は多くはない種類(地域差はあります。)なので採集に挑戦する方は最初はモクズガニを捕るついでとか魚釣りの合間に探すとかして無理なくチャレンジしてみてください。

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