幼虫飼育の仮説と考察?
添加剤の比較実験でどういう比較の仕方をしようかと考える参考に色々サイトを回っていたら下記の文章を見つけました。
以下は虫屋ドットコム/研究室より引用
『研究というものは従来、仮説、実験、立証、考察という順を追っていきます。
現在行われ ている飼育というものはブリーダーたちの試行錯誤の上で成り立ってはいま
すが、中には 理屈はともかく、いきなり実験をして結果よしとなった事柄もあります。
仮説をないがしろに してしまうと次にステップアップするときに、また振り出しに戻ってし
まいます。』
自分が今まで添加剤に付いて書いていたのは考察と言うより仮説だったんだなぁと気付かされました(汗
まぁ過去の飼育経験からのフィードバックも有るにはあるので考察も含まれるのでしょうが・・・。
で、これから「実験と立証」を行なう訳ですが先ずは仮説の練り直しと実験のテーマを考えてみようと思います。
クワカブの幼虫が必要な栄養素はタンパク質、糖質、脂質、ミネラル類ですが特に重要なのはタンパク質と糖質です。
タンパク質は幼虫の身体を構成する物質となり糖質は活動エネルギーとなります。
添加剤は上記の栄養素を追加して与える為に加える訳ですが何をどれだけ加えれば最も高い効果が得られるのでしょうか?
先ずはタンパク質系から、
・動物性タンパク質(卵タンパク、乳タンパク等)
腐敗し易いと言うイメージはあるが菌類や幼虫にとっては吸収しやすい。
・植物性タンパク質(フスマ、麦芽、ビール酵母、等)
菌床に添加するのには向いているが分解速度がゆっくりなのでマットにはコレだけ添加しても幼虫は直ぐには取り込めない。
次は糖質系。
・セルロース
元々オガ粉に含まれているが菌類にリグニンなどの鎖状物質と切り離して貰う必要があるので幼虫は単独では摂取できない。
しかしマットに直接添加する事で口径摂取して体内バクテリアの力を借りてブドウ糖等の単糖類に分解してエネルギーとして利用出来るようになる。
・ブドウ糖
幼虫も直接摂取可能と思われるがマットの中の菌類に先に消費されてしまい単体添加ではマットが直ぐに貧栄養状態になってしまう。
これを防ぐ為には他の糖類を同時に添加する必要がある。
・果糖
人間の場合はブドウ糖よりも吸収効率がいいが幼虫では不明。
・砂糖
ブドウ糖と果糖が結びついた物。ブドウ糖や果糖に比べてワンクッション置けるのでブドウ糖&果糖とトレハロース等との中間的な役割を担えるかも。
・オリゴ糖、乳糖
菌類の増殖を助ける働きがある。
・トレハロース
昆虫の体液にも含まれる物質。分子構成上から菌類は消化しにくいが幼虫は消化可能と言われているのでマットの栄養状態を長く持たせるのに良いと思われる。
・キシリトール
菌類は消化できないが幼虫が消化吸収できるかは不明。
・マルチトール(マービー粉末)
カロリーハーフ系甘味料。菌類、幼虫共に消化吸収できるかは不明。
その他
・キトサン
窒素と糖類が結びついた物。タンパク質の原料となるのでタンパク質系の添加剤として分類しても良いかもしれないが幼虫の共生菌は空中窒素を固定してタンパク質の原料のアミノ酸に合成できるので微妙な感じ・・・。
さて実際にどんな配合で実験するかですが問題は一種類で多数の種類の配合を試すのは無理がある事です。
一種類のクワカブだけが大量に増えてしまうと引き取り手を捜すのが大変ですからね。
そこである程度のテーマを決めてテーマ毎に種類を変えて実験してみようと思います。
テーマ1 タンパク質の比較
糖類はセルロース、ブドウ糖、果糖、砂糖、オリゴ糖、乳糖を等量で混合しトレハロースはやや多めにする。
上記の物にタンパク質系の添加剤をタンパク質の種類毎に1:1で混ぜた物を比較実験する。
テーマ2 糖質の比較
タンパク質は動物性タンパク質2:キトサン1:植物性タンパク質1:の2:1:1の配合で混合。
上記の物に糖質の添加剤を糖質の種類毎に1:1で混ぜた物を比較実験する。
テーマ3 市販の添加剤との比較
糖類はセルロース、ブドウ糖、果糖、砂糖、オリゴ糖、乳糖を等量で混合しトレハロースはやや多めにする。
タンパク質は動物性タンパク質2:キトサン1:植物性タンパク質1:の2:1:1の配合で混合。
上記の糖類の混合物とタンパク質の混合物を1:1で混合した物と市販の添加剤とを比較。
次のステージへ
各テーマでの成績を比較して結果の理由を考え新たな比較の仕方を考える。
以上の様な実験例を上げてみましたがコレがベストの比較方法かは分りませんので実際に試す場合は自分なりに再考する事をお勧めします。