ジュン達の作ったローザミスティカによって目覚めた雛苺。次は蒼星石を目覚めさせる事に・・・。
巴は桜田家に雛苺の覚醒後の様子を報告に雛苺を連れてきていた。
「ジュン登りー!」
「こら止めろ雛苺!」
「雛苺いま桜田君と大事な話をしてるからおとなしくしててね。」
「ちゅまんないのぉ。」
ジュンの頭から下りたものの不満げな様子の雛苺
「柏葉それで雛苺の様子はどうなんだ?」
「見た目は大きく変わらないけどおきてる時間が短くなってるの。」
「起きてる時間が短い?」
巴の答えに首をかしげるジュン
「ええ。日没と同じくらいの時間には寝てしまうのよ。朝は普通に起きるんだけれど・・・。」
「やっぱり僕たちが作ったこのローザミスティカはローゼンが作った物と違いが有るのかな?」
自分達の作ったローザミスティカを見ながら話すジュン
「明らかに色が違うものね。」
「やっぱり真紅もそう思うですか。」
真紅と翠星石がローザミスティカの色に付いて指摘する
「そう言われてみると薔薇水晶にやられた真紅から出てきたローザミスティカに比べるとこいつは青みが強いかもなぁ・・・。」
ローザミスティカを灯りにかざして透かして見るジュン
「もしも私が蒼星石に使う予定の一つを除いた残りの五つのローザミスティカを使ったとしてもアリスには成れないでしょうね。」
「私達の作ったローザミスティカの能力はお父様の作ったローザミスティカの能力には及ばないと云う事ですか?」
「そう考えるのが自然だろうな・・・。」
悲観的な答えに落ち着き俯く真紅、翠星石、ジュン
「皆そんなにがっかりしないで私は皆のお陰でまた雛苺と一緒に暮らせて幸せよ。」
「巴の言うとおりですぅ。例え前より一緒の時間が短くても蒼星石と一緒に居たいですぅ。」
「そうなると水銀燈からレンピカを取り返す方法を考えなくてはいけないわね。」
「そうですぅ蒼星石の為に翠星石は水銀燈のヤロウからレンピカを取り返すですぅ。」
真紅に煽られる様にして闘志を燃やす?翠星石
「それで具体的にはどうやって水銀燈からレンピカを取り戻すんだ?」
「どうするですぅ真紅?」
ジュンと翠星石に具体的な方法を聞かれる真紅
「そうね力ずくというのはスマートではないし・・・。」
「真紅の言うとおりだな僕はもう真紅や翠星石や雛苺が戦い傷つくのは見たくない。」
「そうは言っても水銀燈のヤロウと取引が出来る材料なんてあるですか?ジュン?真紅ぅ?」
「心当たりが一つだけあるわ。」
「真紅勿体つけてないで早く言うですぅ。」
「慌てないで頂戴翠星石。鍵は水銀燈のミーディアムが握っているわ。」
「水銀燈のミーディアム?」
オウム返しで答えるジュンと翠星石
「そう薔薇水晶との戦いの時に水銀燈のローザミスティカを一度取り込んで分ったの彼女のミーディアムは重い病気でその病気を治す為にローザミスティカが必要だった。」
「真紅ぅローザミスティカに病気を治す事なんて出来るのですか?」
「ローザミスティカは賢者の石と同質の物らしいから治癒能力を持っている筈だからな、それはありえる話だよ。」
翠星石の問いに真紅に変わって答えるジュン
「レンピカと余る予定の五つのローザミスティカを交換する。そういうことですね真紅。」
「そうよ翠星石。」
「問題はどうやって水銀燈と連絡を取るのかだな。」
「取り合えず物置の鏡からNのフィールドを通して呼びかけてみるわ。」
ジュンの疑問に答える真紅
「そうと決まれば早速物置に行くですぅ。皆とっとと翠星石に付いてくるですよぉ。」
翠星石を先頭に物置に向かうジュン達
同じ頃。水銀燈のミーディアムの「めぐ」が入院している病院では看護士とめぐが話をしていた。
「めぐちゃん最近調子が良いわねぇ?」
「そうかしら。」
看護士の言葉につまらなそうに答えるめぐ
「このところ発作を起こす間隔が長いじゃない。」
「気のせいよ。用事が済んだのなら早く出てって。」
「はいはい。それじゃあ何かあったら直ぐに呼ぶのよ。」
めぐの病室から出て行く看護士
「水銀燈入ってきて良いわよ。」
「・・・・・・。」
「ほらあなたの好きな乳酸菌飲料もあるわよ。」
「別にそんな物好きじゃないわ。」
そう言いつつめぐに手渡された紙パックのヤ○ク○トのストローに口を付ける水銀燈
(めぐの体調は悪くないみたいね毎晩蒼星石のローザミスティカから力を注いでる効果かしら。)
「ねえ水銀燈アリスゲームの方はどうなっているの?」
「今の所一時休戦かしらねぇ。薔薇水晶との戦いの後にお父様がアリスゲーム以外にもアリスに成る方法があると仰っていたからその方法が分ればアリスゲームを続ける必要もないわねぇ。」
「そんな・・・水銀燈は真紅と決着をつけなくて良いの?」
「ふん真紅の事なんてどうでも良いわ私はどんな手段を使ってでもアリスに成るの。そしてお父様と永遠に一緒に居るのよぉ。」
「・・・・・・。」
黙り込んでしまうめぐ
「ねえめぐ、最近真紅達がアリスゲーム以外のアリスに成る方法を見つけたみたいだからぁ私は真紅がアリスになる直前に横取りしてやるのその時が楽しみだわぁ。」
「はやくその時が来ると良いね水銀燈。」
寂しそうな表情でそう言うめぐ
「・・・・・・。」
(アリスに成れれば完全なローザミスティカの力でめぐの病気を治すことが出来る筈。)
「ふふふこの前メイメイが探り出した情報だとぉ真紅がアリスに成る事を実行するのは間近らしいからその時はもうすぐよぉ。」
「そう・・・楽しみなのね水銀燈は・・・。」
『ヒューン・・・。』
水銀燈とめぐの会話が途切れた時病室の窓から急に水銀燈の人工精霊メイメイが飛び込んできた
「どおしたのメイメイ。」
『チカチカ』
点滅しながらなにやら水銀燈と会話をしているメイメイ
「めぐ急用が出来たから私は行くわ。」
「うん。行ってらっしゃい水銀燈。」
めぐの病室を出て近くの廃教会に向かう水銀燈
(真紅達が私を呼んでいるってどういう事なの?)
廃教会に有るNのフィールドの出入り口からNのフィールドに入って行く水銀燈
桜田家の物置部屋のNのフィールドの出入り口に成っている大きな鏡の前では真紅が水銀燈に呼びかけていた
『ヒューン・・・。』
Nのフィールドから真紅の人工精霊ホーリエが出てくる
『チカチカ』
点滅しながら真紅と会話をしているホーリエ
「そうなの・・・。みんな水銀燈はもう直ぐこちらに来るそうよホーリエとメイメイが接触したようだわ。」
ホーリエがNのフィールドから出てきて暫くするとNのフィールドの出入り口に成っている大きな鏡の鏡面が光りだし中から水銀燈が顔を出した
「あ~ら真紅ぅ相変わらず冴えないミーディアムと一緒なのねぇ。」
「水銀燈貴女も相変わらずの様ね。」
「ふん、そんな事よりワザワザ輪貴女からこの私を呼び出した用件は何?」
真紅を睨みつける水銀燈
「水銀燈貴女と取引がしたいの。」
「貴女達がこの水銀燈と対等に取引が出ると思っているのぉ?」
「あら貴女はローザミスティカが欲しくないの?水銀燈?」
「ローザミスティカ?」
水銀燈の目の色が変わる
「コレを見ろ水銀燈。」
ジュンが自分達が作ったローザミスティカを水銀燈に見せる
「五つも・・・どうやって手に入れたの真紅も翠星石も動いているのに?」
「僕らが作ったのさ。」
「そんな馬鹿なローザミスティカはお父様にしか作れない筈・・・。」
驚愕する水銀燈
「現に目の前にあるですぅ。水銀燈は目が見えないのですかぁ?」
「水銀燈はお目めが見えなくなったのぉ?」
「翠星石、ひ雛苺・・・何故?」
ローザミスティカを失った筈の雛苺が動いている事に驚く水銀燈
「見ての通り雛苺はジュンと私達が作ったローザミスティカで再び目覚めたのよ。」
「信じたくはないけど本当の様ね。真紅貴女達の望みは何?」
「蒼星石の人工精霊のレンピカを返して欲しいのですぅ。レンピカがいれば蒼星石も雛苺の様に再び目覚めるのですぅ。」
水銀燈に懇願する翠星石
「そういう事・・・でも真紅貴女はこのローザミスティカでアリスには成らないの?」
「水銀燈残念だけれどこのローザミスティカではアリスには成れないわ。」
「どういうこと?」
「このローザミスティカはお父様の作ったローザミスティカ程の力は持っていないの私が雛苺の物と二つ持ってても、この五つのローザミスティカの力を足しただけではアリスには成れないの。」
「ふ~ん。そんな物を私が欲しがると思うの?」
「確かにこの五つのローザミスティカはお父様の作ったローザミスティカの力には及ばないけどお父様の作ったローザミスティカ四つ分くらいの働きはするわ。使い方次第で役には立つと思えてよ。」
「・・・・・・。」
(確かにこれが有ればめぐのドナーが見つかるまでめぐの病気の進行を止められるかもしれない・・・。)
「分ったわ一日だけ考えさせて頂戴。」
「水銀燈そんな事言わないで直ぐにレンピカを返すですぅ。」
「翠星石わがままを言う物ではないわ水銀燈にも考える時間が必要なのだわ。」
「ぐぅ・・・。しゃーねぇーですぅ。ここは我慢するですぅ。」
「行っていいわよ水銀燈。」
「ふん、また明日この時間に来るわ。」
そう言ってNのフィールドの中に消えていく水銀燈
「水銀燈の奴取り引きに応じるのか真紅?」
「あれは水銀燈のポーズよ既に取り引きに応じる気には成ってるわ。」
「なら良いけど・・・。」
釈然としないジュン
「大丈夫なのぉ明日になれば蒼星石もおっきするのぉ。」
「雛苺・・・お前はお気楽でうらやましいですぅ。」
肩を落とす翠星石
つづく